盆栽道具について
盆栽に必要な各種道具とその使い方
盆栽は非常に繊細な手入をするため、適切な道具の使用は欠かせません。以下では、盆栽に必要な各種道具とそれぞれの使い方について、詳しく解説します。
鋏(ハサミ)
盆栽の幹や枝などの剪定に使用される道具で、盆栽鋏・小枝切鋏・又枝切鋏など様々な種類の鋏があります。後ほどそれぞれの紹介をしますのでご覧ください。とてもよく切れる刃なので、剪定を行う際は自分の指を切らないように十分注意して行いましょう。
八床(ヤットコ)
八床(ヤットコ)は、針金を巻く際や、樹皮を剥ぐ際など、自分の指ではなかなかできない作業を助けてくれる道具です。これを使わずに作業しているといずれ指を怪我してしまします。
針金
木の幹や枝を形成するために使用する金属製のワイヤーです。枝や幹の太さによって太い針金を使用するといったように使い分けます。アルミ・銅の二種類が良く使われます。アルミ線は柔らかく初心者でも扱いやすく、雑木によく用いられます。銅線は硬く扱いづらいため上級者向けですが、松柏類の針金形成の際に有用です。巻きつける際には、均等に力をかけて巻き付け、樹木を傷つけないように注意します。時間が経ったら、食い込まないように針金を外すことも忘れずに行いましょう。
ピンセット
葉刈りなどの細かな作業や苔の貼り付け、雑草抜きに使用されます。使い勝手がとてもいいので、絶対に用意しましょう。盆栽専用のものもありますが高いので、100円ショップにあるものでも問題なく使えます。私も100円ショップピンセットユーザーです。
如雨露(ジョウロ)・スプレーボトル
盆栽の水やりを行うための道具です。如雨露は銅・ステンレス・プラスチックなどの材質のものがあります。銅製やステンレス製のものは高く園芸店では手に入りづらいです。プラスチック製は安く園芸店で手に入れることができますので、初心者の方におすすめです。スプレーボトルは夏の葉水や定期的な消毒のために使います。何個か持っておくと使い勝手がいいです。
土入れ
植替えの際に鉢に土を入れる道具です。これも盆栽専用のものは高いので、100円ショップに売っているもので構いません。ただ、専用のものは網がついていれ微塵が取れるなど高機能なものもあるので、上達してきたら買ってみるのもいいかもしれません。
根かき・竹箸
植替えの際に根鉢になった根っこをほぐす道具です。竹箸は用土をつついて根っこと土の隙間をなくすことにも使えます。
盆栽鉢
盆栽の植え付けや展示に使用される鉢です。泥鉢・陶磁器・プラスチックなどの種類があります。展示に使うものは化粧鉢といわれる見栄えのいい高価な鉢です。育成中の苗などは安価なプラスチック鉢を利用しましょう。最近はザルやカップ麺の容器を用いたりもします。
以上が盆栽に必要な各種道具とその使い方の解説です。道具を適切に使用することで、盆栽の剪定や形成、水やり、植え付けなどの作業をスムーズに行うことができます。植物の成長と美しさを引き出すために、正確な使い方と丁寧な手入れを心掛けましょう。
盆栽鋏について
盆栽鋏(盆栽バサミ)は、盆栽の育成において必須の道具の一つです。樹木の剪定や整形に使用され、樹形を美しく整えるために重要な役割を果たします。以下では、盆栽鋏の主な種類とそれぞれの使い方について詳しく解説します。
盆栽鋏
最もオーソドックスな盆栽用の鋏です。持ち手が大きさ、刃の大きさ、長さ全てが盆栽の手入に適するように作られています。手が疲れにくいところが一番の長所ですね。
小枝切鋏
刃先が細く鋭いのが特徴で、細かい枝や葉の剪定に適している鋏です。小品盆栽やミニ盆栽ではこの鋏が非常に役立ちます。というか、この鋏のみで作業を終えるということもしばしば。
足長盆栽鋏
その名の通り、長めの盆栽鋏です。枝の込み合った盆栽でも枝を傷めずに、奥の方まで鋏を入れて剪定が可能です。
又枝切鋏
刃先が丸みを帯びた形状をしており、枝をえぐるように剪定することができます。この鋏で剪定することで、剪定箇所の傷の治りが速くなります。
丸刃又枝切鋏
上記の又枝切鋏の刃先に更に丸みを加えて、えぐる機能を強化した鋏です。幹のコブ取りにも使えます。私は普通の又枝切りよりもこの丸刃又枝切鋏を主に使います。
コブ切鋏
木の幹や枝にあるコブの切除に使う鋏です。えぐりながら切除するため、傷の治りが速く綺麗になります。
以上が盆栽鋏の主な種類と使い方の解説です。盆栽の育成においては、適切な鋏を使い分けて剪定や整形を行うことが重要です。正確な位置で剪定することや、樹木のバランスと健康を考慮しながら作業を進めましょう。盆栽鋏を使いこなし、美しい樹形の盆栽を育てる喜びを存分に味わってください。
盆栽道具の購 入場所
盆栽道具を購入する際には、専門店、ネットショップ、または盆栽教室やイベントでの購入が一般的です。
専門店での購入
盆栽専門店では、幅広い種類の道具を取り揃えています。専門店で購入することで、専門知識やアドバイスを得ることもできます。展示会や販売会が開催されることがあります。そういった場所で道具を購入すると、専門家のアドバイスを受けながら最適な道具を選ぶことができます。
園芸店・ホームセンターでの購入
園芸店・ホームセンターでも盆栽道具を手に入れることができます。専門店よりも安く手に入るケースがある為、一度ほしいものがあれば探してみるのも手です。
ネットショップ・オークションでの購入
ネットショップでは、手軽に盆栽道具を購入することができます。口コミやレビューを参考にしながら、信頼性の高いショップを選びましょう。またネットオークションでも安価に用具を手に入れることが可能です。ただし、あまり熱くなって高い金額で入札しないように、適正な相場を確認して入札しましょう。
まとめ
以上が盆栽道具についての紹介です。盆栽の道具を適切に使いこなすことで、より楽しい盆栽の世界を体験できます。初心者から上級者まで、道具の使い方や購入場所を把握し、自分の盆栽のスキルを向上させましょう。
最近のコメント